サーチコンソールの検索パフォーマンスでわかること

 

Googleサーチコンソールを見るようになったユーザー様が増えてきました。

 

Googleサーチコンソールは Google が提供する無料のサービスのひとつで、
自分のサイトがGoogleの検索結果でどのようになっているか確認できるツールです。

 

Googleサーチコンソールとは?まずは機能をまとめておきます
Googleサーチコンソールとは?まずは機能をまとめておきます
Googleサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)は検索結果でのサイトの掲載順位を 監視、管理、改善するのに役立つ Google が提供する無料のサービス
2019-05-09 15:10

 

 

Googleアナリティクスが「サイト流入後」のユーザーの動きを見るものなのに対し、
サーチコンソールでは流入前のサイトの状態を把握することができるのですが、
「画面を見ても何をどう活かせばいいか分からない」という方も多いと思います。

 

サーチコンソールにも色々な機能はありますが、今回はGoogle検索からの集客が
どのような状況か分かる「検索パフォーマンス」についてご説明していきます。

 

 

検索パフォーマンスの指標

 

検索パフォーマンスでは、Google検索からの流入に関わる指標が表示されます。
初期状態は過去3ヶ月、最長で過去16カ月分の状況を確認することができます。

 

まずは4つの指標の意味を確認しておきましょう。

 

 

 

合計クリック数
検索結果に表示されたサイトがクリックされた回数(サイト流入した回数)

 

合計表示回数
検索結果にサイトが表示された回数

 

平均CTR
クリック率のこと。検索結果に表示されたうちどのくらいクリックされたかという割合の平均

 

平均掲載順位
検索結果で表示された時の掲載順位の平均

 

ここではPC・スマホの検索を合わせたサイト全体の数値が表示されます。
Google検索結果におけるサイトの状況ということでざっくり把握しておきましょう。

 

 

検索パフォーマンス画面の基本的なデータ見方

 

アナリティクスと一緒で、サーチコンソールも見ているだけでは単なるデータ。
データを元に課題や改善点を見つけ、対策を行ってサイト改善に活かしましょう。
分析の仕方は色々あると思いますが、いくつかわかりやすいものをご紹介します。

 

まず、メインキーワードやメイン以外の狙っているキーワードが検索結果上で
どのような状況にあるのか確認してみます。

 

「平均CTR」「平均掲載順位」をクリックして、一覧に項目を表示させておきましょう。

 

 

一覧の中から、メインキーワード、狙っているキーワードを見つけます。

 

それぞれ表示された回数とCTR(クリック率)を確認してみましょう。

 

上図の場合、「地名+不動産」は表示回数が3000以上あるものの、クリック数は85。
表示されているわりにクリック率が低いのはなぜか? という疑問が出るはずです。

 

そこで掲載順位を見てみると10.7位。1枚目の最後に表示されているとしても
上位の競合が選ばれて10位まで見ない人も多いのでは? という推測ができます。
順位を上げるためのSEO対策に改めて取り組む必要があると考えられます。

 

 

参考  SEO対策関連カテゴリ

 

また上図の「マンション名」はスモールワードで表示回数が少なめですが、
検索順位が低くてもクリック数が多く、クリック率がかなり高くなっています。
こうしたキーワードはニーズがあるということなので、適切な対策をして
検索順位を上げられるとクリック数(サイト流入)増加が期待できます。
逆に検索順位は高いにも関わらず表示回数が極端に少ないキーワードがあれば、
検索ニーズがないと推測できるので、対策を考えなおすこともできますね。

 

尚、ここでの掲載順位はGoogle独自の計算方法で出された平均値で、
自分が検索した時に見ている順位と同じでないケースが多いと思います。
検索結果は利用したデバイスや検索する場所によっても異りますので、
掲載順位は目安として、表示回数やクリック率の改善に目を向けましょう。

 

 

デバイス別のデータから分かること

 

検索パフォーマンスではPCとモバイルを別に表示したり、比較することもできます。
PCとモバイルで検索結果が同じとは限らないので、今回は比較をしてみましょう。

 

この後、出てくる表が見づらくならないよう、ここでは指標を3つにしておきます。
「クリック数」をクリックして選択を外し、「新規」をクリックします。

 

「デバイス」をクリックします。

 

「比較」を選択して「適用」します。

 

PCとモバイルでの比較が表示されました。

 

まずはクリック数を見てどちらの検索流入が多いか確認しておきましょう。
対策を考える時に、デバイスの違いを意識しておく必要があるからです。

 

次に表にあるPCとモバイル比較を見ると、全体の時とは違う気づきがあると思います。

 

例えば、表示回数に対してクリック率が低かったキーワードを比較で見たら
PCより、実はモバイルのクリック率が明らかに低いことが分かったとします。
その場合、PCの検索結果ではタイトルや説明文が注目される内容だとしても、
モバイル検索ではイマイチ伝わらないのでは? と推測することができるので、
モバイル表示時を考慮した調整をすることで改善できるかもしれません。

 

項目をクリックすると数値の多い(少ない)順にソートすることもできます。

 

モバイルの表示回数、PCの表示回数をそれぞれソートして見てみましょう。
上がってくるキーワード、並び順に違いがある場合も多いと思います。
表示回数は検索ボリュームのある程度の目安として見ることができるので、
デバイスによる検索傾向(需要や検索意図、目的の違いなど)を把握して
サイト運営の方向や改善点を考えるためのヒントにすることもできます。

 

PCとモバイルで平均検索順位が違うのは、検索した時の場所や時間、
またはモバイルファーストインデックスの適用なども考えられます。

 

 

検索パフォーマンスでわかることまとめ

 

検索パフォーマンスの基本的な見方や活用の一例をご紹介しました。

 

自分のサイトがGoogleにどう見られているか、流入状況がどうか把握することで
足りない部分、強化した方がよい部分、あるいはズレている部分はどこかなど
サイト改善に向けた具体的なヒントや気づきを得ることができます。

 

データを見るようになると色々な所が気になってしまいがちですが、
まずは改善の効果が大きなところから対策を行っていくのがお勧めです。
課題を見つけて対策し、結果を確認するところまでやりきりましょう。

 

サーチコンソールの全てを使いこなすのは難しいかもしれませんが、
目的を持って検索パフォーマンスを確認するところから始めてみてください。

 

 

 

2021年からGoogleランキング要因に追加される指標3つ

 

先日、Googleが「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」という新たな指標を発表しました。
2021年以降には、検索結果のランキング要素のひとつとして取り入れられるそうです。

 

まだ先の話ですが、サイト運営していく中で今から意識しておけることもあるので、
今回はこの「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」についてお伝えします。

 

 

「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」とは?

 

Core Web Vitalsとは、ユーザー体験の向上を目的としたGoogleの取り組みの中で、
特に重要とされる3つの指標のことで、2021年以降ランキング要素に加わります。

 

今月初めに、Chromeチームは、サイトの所有者がWeb上のユーザーエクスペリエンスを測定するのに役立つ、速度、応答性、視覚的安定性に関する一連の指標であるCore Web Vitalsを発表しました。 今日、私たちはこの作業に基づいて構築し、これらのページエクスペリエンスメトリックスを組み込んだ、今後の検索ランキングの変更を早期に確認できるようにしています。Core Web Vitalsと既存のページエクスペリエンスのシグナルを組み合わせた新しいシグナルを導入して、Webページでのユーザーエクスペリエンスの品質の全体像を提供します。googleウェブマスターセントラルブログ

 

3つの指標とは上記にある「速度」「応答性」「視覚的安定性」のことで、
それぞれ測定した数値で評価されます。詳しく見ていきましょう。

 

 

LCP (Largest Contentful Paint)  

直訳すると「最大コンテンツ描画」。ページの表示速度を測る指標です。
ウェブサイトはユーザーがURLをクリックすると、画像やテキストなどが読み込まれ、
コンテンツが表示されます。この時、ページ内で一番大きな要素が表示されるまでに
かかった時間を「LCP」として表します。読込開始から2.5秒以内が理想のようです。

 

FID (First Input Delay)

応答性がどうか、ユーザーの操作に反応するまでの時間を測る指標です。
ユーザーが最初にページを操作(クリック・タップ・テキスト入力など)した時、
ブラウザがその操作に反応するまでにかかった時間が測定されます。
優れたユーザー体験を提供するには1/100秒(0.1秒)以下が理想とのことです。

 

CLS (Cumulative Layout Shift)

視覚の安定性を測る指標です。レイアウトのズレが発生してる場合、
CLSとして計測されます。0.1未満が理想とされています。

 

レイアウトのズレとは、例えば読み込みの遅い画像が多かったりなどのせいで、
表示される時にガタンガタンと大きなまとまりで下にズレていくような場合。
クリックしようとしたら画面がずれて違うボタンを押してしまった・・・
という状態のサイトだと、CLSの数値が高くなってしまうということです。

 

Googleディベロッパーブログ

 

LCPとかFIDとかCLSとか横文字が並ぶととっつきにくい部分もありますが、
サイトを閲覧するユーザー側として考えてみると、どれも納得の指標です。
今後はユーザー体験の向上を意識したサイト運営がますます必要になりますね。

 

また、これに伴ってGoogle Search Consoleにも変更がありました。

 

「速度レポート」となっていた部分が「ウェブに関する主な指標」に変更され、
3つの指標について「良好」「改善が必要」「不良」状態の確認ができるようになります。

 

 

※利用できるデータが少ない場合は、指標の判定は表示されないようです。
※課題の具体的な解決策はPageSpeed Insightsなどで確認します。

 

 

ランキング要因になるタイミング

 

Core Web Vitals(LCP,FID,CLS)の指標がランキング要因になるのは2021年以降。

 

COVID-19(コロナウイルス)の影響下にあることから年内の導入はなく、
導入される時には少なくとも6か月前に通知されるということです。

 

タイミングに関する注意:多くのサイト所有者がCOVID-19の影響への対応に重点的に取り組んでいることを認めています。この投稿で説明されているランキングの変更は来年までは行われず、公開される前に少なくとも6か月前に通知されます。開始するためのツールを提供しています(サイトの所有者は常にランキングの変更についてできるだけ早く知ることを求めているため)。ただちに対策を講じる必要はありません。googleウェブマスターセントラルブログ

 

 

ランキング要因になる「ページ体験」の全体像

 

2021年以降に加わるCore Web Vitalsと合わせ、ページ体験度の指標として
すでにランキング要因になっている4つの要素を確認しておきましょう。

 

 

 

●モバイルフレンドリー

サイトがスマートフォン対応になっていること

 

セーフブラウジング

危険や悪意、虚偽のコンテンツがないこと

 

HTTPS

サイトがSSL対応(安全な接続で提供)されていること

 

インタースティシャルがない

閲覧の邪魔になるようなものがないこと(コンテンツを覆う広告などのこと)

 

これら4つの要素はすでにランキング要因として評価の対象になっています。

 

ユーザーにとって使いやすい優れたサイトを評価しようとする意図ですから、
「スマホ対応」「SSL化」を行って、「見やすく安全」であることが大前提。
その上で今後はCore Web Vitals(速度・応答・安定)も考えていくことになります。

 

 

今後のサイト運営への影響は? 準備することは?

 

実際の導入後、ランキングにどのような影響が出るのかはわかりませんが、
上記の7要素は「ページ体験度」といった側面を評価するためのもの。
検索順位を決める要因は他にも多くあるので捕らわれすぎないようにしましょう。

 

ページエクスペリエンスのすべてのコンポーネントは重要ですが、ページエクスペリエンスの一部の側面が不十分な場合でも、全体的に最高の情報を持つページを優先します。優れたページエクスペリエンスは、関連性の高い優れたコンテンツを上書きするものではありません。ただし、コンテンツが類似している複数のページがある場合、ページのエクスペリエンスは検索での表示にとって非常に重要になります。googleウェブマスターセントラルブログ

 

ページ体験度の指標より優れた情報を持ったコンテンツを上位表示する。
同じようなコンテンツがある場合は指標の評価が高い方を上位表示する。

 

ということなので、まず良質なコンテンツの作成や維持をしっかり行っていくこと。
その上で「ページ体験度」への備えとして、重たい画像を入れ替えて軽くするとか、
JavaScriptやCSSなどの読み込みを確認して必要があれば軽減させる方法に直すなど、
少しでも早く、軽くなるよう出来ることから改善・対策していくのが良いと思います。

 

 

Core Web Vitalsまとめ

 

2021年以降にランキング要因として導入されるCore Web Vitalsについてお伝えしました。

 

サイトの表示速度については「スピードアップデート」がすでに導入されていますが、
応答性が悪い、ズレが発生などもユーザー目線で考えると確かに煩わしいことなので、
今後はこれまで以上にユーザビリティ(操作性や使いやすさ)を考える必要があります。

 

検索順位にいきなり影響が出るようなことがないとしても、そもそも表示が遅い、
動作が重いといったサイトでは直帰率や離脱率が高く、反響にはつながらないので、
快適なサイトを提供すること、ユーザーが好むサイトに進化することは重要です。

 

Core Web Vitals(LCP,FID,CLS)の指標がランキング要因になるのは2021年以降。
スマホ対応、SSL対応も含めて、今からページ体験の向上を意識していきましょう。