2022年9月1日「公取規約改正」施行

 

「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」及び「表示規約施行規則」が
202291日に施行されます。自社ホームページやネットに掲載する広告だけでなく、
チラシや販売図面など、不動産広告全般が対象になります。

 

強化された規定

 

1. 交通の利便性・各種施設までの距離又は所要時間について

 

●所要時間

販売戸数(区画数)が2以上の分譲物件においては、最も近い住戸(区画)の徒歩所要時間等を
表示することとしていましたが、これに加えて最も遠い住戸(区画)の所要時間等も表示
することになりました。例えば、新築分譲マンションで複数棟販売する場合には、
最も近い棟の出入り口と最も遠い棟の出入り口からの徒歩所要時間等の表示が必要になります。

 

公益社団法人首都圏公正取引協議会 表示規約同施行規則 主な改正点より

 

●交通所要時間の表示

「通勤時の所要時間が平常時の所要時間を著しく超えるときは通勤時の所要時間を明示すること」
と規定されていましたが、「朝の通勤ラッシュ時の所要時間を明示し、平常時の所要時間を明示して
併記できる」と変更されました。

また「乗換えを要するときは、その旨を明示すること」と規定されていましたが、
乗換えを要するときは、その旨を明示し、所要時間に乗換えに概ね要する時間を含めること」
に変更されました。

 

物件の起点について、マンションやアパートについては、建物の出入り口を起点とすることが
明文化されました。

 

交通の利便について、最寄駅等から物件までの徒歩所要時間を明示するよう規定されていましたが、
物件から最寄駅等までの徒歩所要時間を明示すること(バス便の物件も同じ)」に変更されました。

 

2,特定事項の明示義務について

土地が擁壁によっておおわれないがけの上又はがけの下にあるときは、その旨を明示すること
としていましたが、建物を建築する場合に制限が加えられているときは、その内容も併せて明示する
ことになりました。

 

3,必要な表示事項(別表)に新設(追加)した事項

インターネット広告の必要表示事項に「引渡し可能年月(賃貸物件においては入居可能時期)」
「取引条件の有効期限」(分譲物件のみ)が追加されました。

 

 

@dream-Progre売買版の対応

 

今後、「取引条件の有効期限」は条件必須となります。
これに伴い、@dream-Progreでは以下の対応をしております。(8/22レベルアップ分)

 

 

各アップロード画面に「取引条件有効期限設定」が設けられました。
設定されている取引条件有効期限が物件ページに表示されます。
初期設定は1週間後の日付が設定され、最大2週間後の日付まで設定可能です。

 

物件詳細ページに表示されます。(静的ページは固定キー挿入が必要です)

 

他項目については必要に応じてウェブコメントや特記事項をご利用いただき、
ご要望がありましたら開発直要望受付フォームよりお知らせください。

 

 

まとめ

 

202291日に施行される公取規約改正の主な点をお伝えしました。
ここでは挙げていませんが、緩和された規定もありますので合わせて
詳細を確認の上、必要に応じた対応を行っていただくようお願いします。

 

不動産公正取引協議会 表示規約・同施行規則 主な改正点 2022年9月1日施行

 

公正取引協議会の違反事例を見ていると、おとり広告だけでなく、
不当表示による厳重警告や違約金の措置を取られているケースも多いです。
他の項目も合わせて特に必須項目の漏れがないか確認してみてください。

 

 

 

2022年第2回オンライン操作講習会開催報告

 

7月12日(火)オンライン操作講習会が開催され、70社のユーザー様にご視聴いただきました。

 

まずは6月13日のレベルアップで実装された機能を中心に@dreamの操作講習。

 

物件マスタの「諸費用」が4つから無制限に登録できるようになり、
初期費用、月額費用、年額費用といったタイプも入力可能になりました。
入力の仕方や詳細ページや図面での表示をご案内しました。
より多くの情報を表示してお客様に伝えるためにご活用ください。

 

また業者マスタで、物件一覧に通常以外でのフィルタがかけられるようになった点を
ご紹介し、合わせて今回の新機能ではありませんが、活動履歴の登録や、
営業活動報告書の作成、客付け可能物件公開ページなどについてもご案内しました。

 

6月13日最新版レベルアップ実装一覧

 

続いてプチ講習。自分で検索する時代のウェブ対策
「不動産会社のコンテンツマーケティングを考えよう」をお送りしました。

 

 

 

まだ買わない借りない、今すぐじゃないという情報収集段階の潜在客を
価値のある情報を提供することで集客し、将来的に自社を選んでもらえるよう
促していく取り組みをコンテンツマーケティングと言います。

 

店舗に行って実物を選ぶ前に、ネットで情報収集した情報を基に
購入の判断をするようになっています。自分で検索して探すのが当たり前の今は
情報収集している段階の潜在客と検索で出会うことが欠かせません。
こうした人たちと出会うには、疑問や悩みを解決するためのコンテンツを作り、
検索でヒットするようにしていく必要があります。

 

コンテンツを作っていくのは長期で取り組む必要がありますが、
価値のあるコンテンツがたまっていくとお金をかけずに一定の集客をする流れを
維持できるようになります。ウェブ上の資産になるのでぜひ取り組んでください。

 

最後は2社のユーザー様にコロナ禍以降の影響や現在の状況、
そうした中で取り組んでいることなどをお話いただきました。

 

まずは沖縄県のオレンジホーム 志堅原様。

 

コロナ真っ只中は県外からの転勤者がへり、法人向け高額物件の反響も減りました。
海外の留学生も減ったので、以前は埋まっていた物件も1ルームなど空きが増えました。
そうした状況もあり、現在は地元のお客様向けの物件の仕入れに力を入れています。
2LDK・2DKのお部屋が家賃を少し上げても決まるくらい人気がありますね。

 

お客様の変化とすれば、県外から来られる方を中心にリモート内覧や
IT重説を希望するお客様が増えました。内見は実際に現地まで来て申込をし、
重説はオンラインという方もいらっしゃいます。リモートを使用した業務は
今は営業メンバーがメインで行っていますが、ゆくゆくはスムーズなリモート内覧、
電子契約なども含めて、社内全員が対応できるようにしたいと思っています。
電子契約については、大手不動産会社がカード決済に対応してきており、
お客様からも要望をいただくことが増えているため、直近の課題としては
クレジットカード決済の導入をしていくことを考えています。

 

2社目は埼玉県の田村ハウジング 田村様。

 

コロナ真っ只中は物件数が激減。2/3~1/2まで減りました。今年に入ってから
少しずつ戻ってきていますが、品薄は変わらず。その結果、違法性がなくて
土地面積が相場の物件であれば、中古戸建でも早い段階で買い手が現れます。
不動産投資家の動きも活発で、希望条件登録も毎月いただいている状況です。

 

お客様の変化としては、コロナ前と比較して内覧件数が増えた気がするのと、
在宅時間が伸びたためか、以前よりブログや口コミをよく見てから来店される方も
増えたと思います。口コミは返信内容で質を高めるようにしているのと、
クチコミお願いするチラシを作って、契約の時、書類と一緒にファイルに入れて
お渡しするなどの工夫もしています。口コミは50を超えたあたりから明らかに
「口コミを見てきました」と言って来店する方が増えました。

今後も人間性を出して、大手に負けない「個」を表現していきたいですし、
「抜苦与楽」という考えで、お客様に楽しく安心してもらえるような仕事を
していきたいです。

 

2社様とも商圏の状況や世の中の流れの影響を受けながらも、
自社で取り組むべきことにしっかり対応されていました。
志堅原様、田村様お話いただきありがとうございました。

 

オンライン講習会ということで、1時間強のお時間での開催でした。
お忙しい中、ご視聴いただいた皆様ありがとうございました。

 

次回のオンライン講習会は秋以降を予定しております。